扇山出しポイントの詳細

扇山とは扇の形をした山で上部に展望台、下部は汐吹岩がある観光名所の山。その扇山を海側から見たとき手石島と扇山がちょうどかぶります。手石島の右端から少しだけ扇山が顔を出すことから扇山が少し出るという意味で、「扇山出し」という名が付きました。
古くから漁師さんに魚群が多い場所として知られ、ダイビングポイントになった今でも、そのままポイント名になっています。
扇山出しは水深40mから立ち上がる一つの大きな根。パッと見は手石島に近いのですが、手石島の外側に位置していること、五島根よりも少し外側に位置していることから、伊東ポイントの中では外洋ポイントの一つになります。
そんな場所にある扇山は潮流の恩恵を受けるため、各種のコーラル群が見事な場所です。
 
扇山の見どころを少し紹介します。20年ぶりの開放となるため生物情報はまだ見切れていませんが、それでもいくつかの特徴をお伝えします。まずはコーラルから。
オオトゲ、トゲトゲ、ホソエダ、ビロードなど各種トサカ類が根を覆っています。カラフルで美しい景観です。
カラマツ類も多く生息し存在感あるキレイで大きなものも。目印にもなります。ベニウミトサカの密集もキレイです。
     
ここはブイ下すぐのクエエリア。大型のクエが数匹いてウミウチワの周りに多い。キンギョハナダイも群れています。
カイメン類も多くマクロ生物たちと絡めて撮影もオススメ。大きなムチヤギも要所要所で見られます。
絵になるイカリや個体数の少ないカザリイソギンチャク、キサンゴ科もオススメ。
ウミウシもピカチュウ、ミアミラ、ミレニアムマツカサウミウシなど20mゾーンに多く見られます。
扇山の中央湾曲部の壁には立派なウミウチワ群が!特徴的なものが集まっているのもいいですよ。
コガネスズメダイ群れも外せない。伊東ポイントの中で一番群れてるかも!ウミウチワ群下へ降りると群れで見られます。
冬時期の扇山の群れと言えばイサキ!根回りに必ず回っているのがありがたい!タイミングが合えばトルネードしたり囲まれます!
そして冬場で狙っていきたいのがやっぱりこいつ「マンボウ」過去扇山では何度も群れに遭遇し多いときは20枚ものマンボウ群れが出たことも!
どうですか、ほんの少し扇山の魅力を紹介させていただきましたが、是非ご自身の眼で確かめてください。いつこんな機会があるかわからないのでこの機会を逃さず、潜ってみてください。